ODX・OTXベースの診断テスター
Q-Tester.Expert は、中国の WINDHILL社 が開発した、ODX規格 に準拠した次世代の車載診断ソフトウェアです。ODXベースの診断データを活用することで、車両全体の診断はもちろん、個別のECUに対するテストも柔軟に実施可能。さらに、OTXランタイム環境を搭載しており、OTX診断シーケンスの実行にも対応。複雑な診断処理をスクリプト化し、データドリブンな新しい診断アプローチを実現します。

製品の特徴
■ ODX形式の診断データベースに対応
ODX中心の設計により、開発からアフターサービスまで車両ライフサイクル全体でデータの一貫性を確保。新しいODXファイルを読み込むだけで新車種にも対応可能で、診断ソフトの修正を不要とし、効率を大きく向上させます。
※ODX(Open Diagnostic data eXchange)とは、車両における診断通信データを標準化されたXML形式にて記述および交換するための国際標準規格(ISO 22901)であり、OEMとサプライヤ間におけるデータの再利用ならびに効率的な開発を実現
■ OTXによる自動診断対応
OTXランタイム環境を搭載しており、 ISO 13209準拠のOTX診断シーケンスの実行にも対応。複雑な診断処理をスクリプト化し、データドリブンな新しい診断アプローチを実現します。
※OTX(Open Test sequence eXchange)とは、テストシーケンス(試験手順)を標準化された形式で記述・交換するための国際標準規格(ISO 13209)です。ECUや車両診断用のテスト手順を、メーカー間およびツール間で共通フォーマットとして記述・共有可能とすることを目的としております。
■ モジュール設計で利用シーンに応じたカスタマイズが可能
Q-Testerは、診断に必要なすべての機能をモジュール化しています。お客様は、自身のニーズや用途に応じて必要な機能を選択し、ソフトウェア画面上に自由に配置することが可能です。これにより、ソフトウェア開発段階から生産現場に至るまで、各工程における多様な要求に柔軟に対応できる診断ソリューションを提供します。
■ 診断サービスから車両全体スキャンまで、あらゆる機能を網羅
ODXに定義した診断サービスの呼び出し、DTC/DIDの確認、ソフトウェア書き換え、車両全体のスキャンなど、車両診断に必要なあらゆる機能を網羅しています。これにより、診断作業におけるすべての工程を一つのツールで完結できる、真のワンストップソリューションを提供します。
■ 直感的操作で診断業務を支援
Q-Testerは、プログラミングの知識を持たない診断エンジニアでも扱えるように設計されています。少ない手順で診断テストを開始できる直感的な操作性を備えており、ユーザーインターフェースやデータ表示は診断業務に最適化されています。これにより、診断業務に必要な機能をスムーズに活用でき、学習コストを最小限に抑えた導入が可能です。
機能詳細
診断業務は、車両開発、工場生産、アフターサービスといった各工程において幅広く行われており、それぞれの工程で求められる診断機能は異なります。Q-Testerは、各工程で必要とされる機能をモジュール化しており、ユーザーは自身の診断ニーズや使用シーンに応じて、必要な機能を自由に選択・構成することが可能です。

Logical Link
ODXファイルに定義された情報に基づきECUトポロジーを生成し、未検出のECUをグレースケールで視覚的に表示する機能です。本機能を利用することで、ECUネットワーク構成を俯瞰的かつ的確に把握することが可能となります。