車載ECUのテスト自動化
ecu.testは、tracetronic社が開発した自動車組み込みシステム向けのテストオートメーションツールです。80以上のテストSW/HWや標準インタフェースをサポートし、MiLからSiL, HiL, 実車テストまで対応。欧州では最もよく使われるテストオートメーションツールであり、ECUソフトの品質向上とともに、開発期間とコストを削減します。
ecu.testの特徴
テスト環境に非依存
ecu.testはテスト環境全体を包括する効果的な自動化ソリューションです。車載ソフトウェア開発に利用される多種多様なテストツールをサポートしています。
広範なツールを標準機能でサポートすることにより、既存のテスト環境および検証プロセスに容易に導入し、自動化システムの構築が可能です。
テスト資産の再利用可能
ecu.testは、上流から下流に至るまですべての開発段階のユースケースと、幅広いテストツールをサポートします。ツールへのアクセスの抽象化により、MiL/SiL/HiL/PiL/ViL(実車)すべてのテスト領域でのテストケースの再利用を可能にします。
プログラミングスキル不要
ecu.testではマウス操作中心のグラフィカルなインターフェースにより、プログラミングの知識がなくても効率的なテストケースの作成が可能です。作成したテストケースは環境を問わず流用が可能であり、大規模展開した際の人材育成コストを削減できます。
多様なインターフェース
ecu.testは、既存のツールチェーンを完全にサポートできるよう設計されています。ecu.testが提供する様々な拡張機能やAPIを活用することにより、内製ツールやCI/CTプラットフォームへの接続などお客様固有の要求にも柔軟に対応します。
円滑な横展開の仕組み
私たちのお客様やパートナーの多くは、自社内でも円滑な連携を望むようになっています。伝統的な縦割りの業務分担には限界があり、モチベーションやイノベーションの妨げになっています。
ecu.testはこの点を強く意識しており、例えばバージョン管理(SVN、Git)をサポートし、様々なユーザーが同じワークスペースを使用できるようにするなど、横展開をスムーズに行うための仕組みを用意しています。
要求への素早い対応
ecu.testはお客様との緊密な連携を行うことにより、個々のユースケースを最大限満たすよう開発されています。私たちはそれらの要求に素早くかつ柔軟に応えるため、アジャイル開発手法を大々的に取り入れています。
新規ユースケースに基づく機能開発、新ツールや新バージョンへの対応など、テスト自動化ツールへの要求は日々変化していきます。ecu.testは年4回のリリースにより、最新のテスト自動化ソリューションを継続的に提供します。
スクリーンショット
適用分野
モデル機能検証
SIMULINKやFIUモデルと連携し、モデルの機能検証を自動化。
単一ECUのテスト
シミュレーター、RAM計測・適合ツールや通信系のソフトウェアと連携し、単一ECUの検査を自動化。
複数ECUのテスト
パワトレ、全パワトレ、全車ネットワークなど多数のコンポーネントからなる検査環境にも対応。複数ECUによる連携動作の検証を自動化。
AD/ADAS機能検証の自動化
CarMaker,CarSim,CARLA,SCANeR,VTDなどのシミュレーションツールと連携し、AD/ADAS関連の機能検証を自動化。
実車テストにも対応
音声ガイダンスによる実車テストにも対応。ecu.test drive機能を活用すれば、スマホ、タブレットからテスト操作を行うことも可能。
インフォテインメント対応
画像とビデオの解析機能と、スマートフォンアプリ連携機能を利用すれば、インフォテインメント機能のテスト自動化を簡単に実現。