VisualODX

ExcelからODX診断データベースへの自動変換ツール

VisualODXは、中国のWINDHILL社が長年の自動車診断経験を活かして開発した、ODXデータ自動変換ツールです。ODX(Open Diagnostic Data Exchange)はASAMが定義したXMLベースの診断規格であり、世界中の主要OEMで広く採用されています。しかし、ODXデータの開発には膨大なデータ入力や複数フォーマットへの対応が求められるため、時間とコストがかかり、エラー発生のリスクも高いという課題がありました。

VisualODXは、このような課題を解決するために設計された革新的なツールです。ExcelテンプレートにECUの診断仕様を記述するだけで、ODX/PDX/CDD/DEXT/ATXMLの形式に自動変換することが可能です。専用ソフトウェアの使用を必要とせず、馴染みのあるExcelを活用するため、専用ソフトのライセンス費用を削減できます。また、シンプルな操作性により、一クリックでの迅速な変換を実現できます。

すでにExcelで診断データを入力済みであれば、VisualODX上で診断ネットワーク構成を簡単に設定し、ECUを追加するだけで、以下の手順に従ってODXデータベースへの変換が可能です。

① 車載ネットワークの各ECUに対し、「LinkFile」を押下し、Excel形式の診断仕様書を選択します。
② 「Check」または「Check All」ボタンを押下し、入力ミスおよび不整合のチェックを行います。
③ 「Import」ボタンを押下し、Excelから診断情報を取り込みます。

④ 「Convert」ボタンを押下し、診断情報をODXなどのファイル形式で出力します。